自己注射について

治療のステップアップを視野に入れたIVFセミナーの際に、自己注射に関するものを一部展示・ご案内させて頂いております。(仙台・盛岡のみ)
限られた時間ではありますが、実際に自己注射時に使用する注射器や針・アンプルを設置し、看護師見守りのもと、触れて頂くようにしております。ここでは、注射の種類、目的についてお話しします。

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以前より自己注射に関する当院独自の動画を作成しておりましたが、昨年より看護師が現場で行なっている方法を動画にするため、編集し直しました。事前に患者さまのご理解を深めて頂くために、自己注射動画をメールでお送りしております*1。 動画を確認して頂く事で、注射に関する恐怖心が強くなってしまう方もいるかもしれませんが、自宅にてご夫婦で一緒に確認できる点においては、お二人で協力して実践して頂けるツールになればという思いで作成致しました。

注射はシリンジタイプとペンタイプのものがあります。また、時期によってはすでに薬剤がシリンジ内にセッティングされたものもあります。これは、①卵胞を育てる注射、②排卵を抑制するための注射、③採卵の2日前の夜に卵子を成熟させるための注射、など、必要な時期に注射の内容を変更しています。残念ながら、ペンタイプの注射だけでは全ての時期に適した注射がないため、最終的にはシリンジタイプの注射を選択せざるをえない卵巣刺激方法もあります*2。

① 卵胞を育てる注射:シリンジタイプとペンタイプが適応になります。
(薬剤に関しては、過去の治療内容や体重・年齢、AMHを参考にしながら決定します)
② 排卵を抑制するための注射:シリンジタイプ、内服・坐薬を使用する場合もあります。
(現在では主に内服薬・坐薬を使用しておりますが、薬疹等があった方は注射になります)
③ 卵子を成熟させる注射:シリンジタイプ、点鼻薬を使用する方法があります。

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その後のゴミの分別に関しては、施設間で多少の相違がありますので、スタッフが現場でご案内致します。ご確認お願い致します。
注射動画を確認後、自宅で注射可能な方も多くいらっしゃますが、実際に看護師からの個別指導をご希望される患者さまもおります(別途料金が発生します)。
安全・安心して治療を受けて頂けるように努めて参りますので、今後もご要望等ございましたら、いつでもお声掛け頂けますと幸いです。

仙台看護部 坂本絵里

*1治療内容・時期によっては注射開始直前の配信になってしまうことがあります。ご了承下さい。
*2 ロング法やショート法で卵巣刺激を開始した場合は、シリンジタイプとなります。

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