緊急事態宣言が発表され、自粛ムード・Stay homeとなっています。外出も思うように出来ず、人と会う機会も少なくなり、自分の思いを一人で抱え込んだり、いつものストレス発散方法が行えず、ストレスを溜め込んではいないでしょうか?
ストレスは内分泌系と自律神経系の両方に影響するといわれています。女性では、月経周期異常や卵の質への影響、また、自律神経の失調や免疫過剰に起因した不妊症・不育症の原因になる可能性があるという報告があります。男性においても心的ストレスは、精子濃度・運動率・正常形態率などの低下原因になる可能性があるといわれています。
ご夫婦で過ごす時間が増えた方・そうでない方もいると思います。治療についてお話する時間が持てた方、思うようにお互いの考えが伝えられない方、もしくは、ご夫婦で相談できていない方、治療内容が難しく誰に相談したら良いかわからない方、様々な方がいらっしゃると思います。
第三者である私たち医療スタッフにだからこそ話せること、聞きたいこと、解決できることがあるかもしれません。自分の思っていることを言葉にしてみてください。治療についてだけでなく、抱えている思いを話すことでストレス解消になることもあります。ストレスをうまく対処していけるよう一緒に考えていきたいと思いますので気軽に話しかけてください。
仙台看護部 山田真未
参考文献
今すぐ知りたい!不妊治療Q&A 基礎理論からDecision Making必要なエビデンスまで
:編集 久慈直明、京野廣一、医学書院、2019年(P295~296)