当院では妊孕性温存を積極的に実施しております。
男性には精子凍結、女性には未受精卵子、受精卵、卵巣組織凍結を行っております。
凍結方法は大きく2種類あり、国内外で報告されているエビデンスに基づき、
安心・安全な方法をそれぞれ採用しています。
未受精卵子、受精卵凍結に関しては、不妊治療においても同様に行われており、
安定した成績が確認されているガラス化凍結法を用いております。
卵巣凍結については、緩慢凍結法を採用しています。
実際に卵巣凍結をリードしている欧州の生殖医学会のガイドラインでは、
以下のように記載されています。
・The slow-freezing protocol should be used for OTC as it is well
established and considered as standard.
(緩慢凍結法は卵巣凍結において確立された標準的な方法である)・Vitrification of ovarian tissue should only be offered within a research program.
(ガラス化法は卵巣凍結においては臨床研究として行われるべきである)
妊孕性温存の最終目的は、凍結して終わりではなく、
ご病気を治癒したあとの人生で、妊娠・出産を希望する方が安全に妊娠・出産に到達できることです。
常に国内外の最新情報を確認し、その時に最も安全で安心できる方法を当院では採用したいと考えております。
当院の妊孕性温存については、以下で概要を紹介しています。